INBOUND MKTG 2012>2020に参加して

2020年6月26日にインバウンドマーケティングのウェビナーが開催され、私も参加いたしました。講師は「インバウンドマーケティング」の著者でもある高広伯彦さんです。

インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティング

 

 ■当時は読んだけど‥

当時、高広さんのブログTwitterを拝読していたので、発売された2013年に購入して読んだのですが、正直なことを言うとブログやSNSを発信することで、LPにユーザーが誘導できる。それからhubspotがすごいツールなんだなとしか読めない読解力だったと感じました。

■本質は手法論ではなかった

2013年の理解では先ほどの通り手法論だけしか理解することができませんでしたが、今回のウェビナーに参加して、インバウンドマーケティングマインドセットの話であることを理解できました。これはきっと7年経過して、自分の読解力がついたこともあるんだろうなぁと思いつつ。”インバウンドマーケティング”と言う言葉だけにフォーカスするから、手法だけしか頭に入ってこなかったんだなと7年前の自分に言い聞かせてました笑。

手法論であれば、hubspotを例にマーケティングオートメーション(MA)を活用して、顧客リストに対してメルマガ、SNS、ブログやLPでアプローチしたことに対してどうアクションしたかをMAで見ていくって話で終わってしまうのですが、それはあくまでも企業側の都合でツールを使ってアプローチしていく、そこに”マーケティングは嫌われ者である”と言う前提を理解しているのかどうか?ここがデジタルマーケティングの本質的な部分の理解におけるマインドセットなんだと思います。

■インバウンドマーケティングは概念

2013年から変わっていない概念なのです。それが当時は理解できなかったなぁと。高広さんのスライドにあった下記の一文は腹落ちする言葉でした。

インバウンドマーケティングとは、単なる手法にとどまらず、人々の生活の変化に合わせ、人々に嫌われないためのマーケティングを行おうとするマインドセットの話である。

 そこには"それって、Idboundy?"の判断基準も教えていただきました。何かツールを使う際に、それはインバウンドマーケティングの考え方、概念とあっているのか?つまりは結局のところ、インバウンドマーケティングが変化しているのではなく、2013年から現在の2020年では情報に対する、行動や態度が変化していると感じました。

■2013年より情報量が増えている中で選択されるには・・・

すごい勢いで情報量は増えています。2014年と2020年を比較しても4倍‥。私生活の中で、動画を見る量は明らかに増えていると思います。私の好きなプロ野球中継は2013年当時はCSで見ていましたが、今はDAZNで見ています。試合結果のダイジェストもテレビのスポーツコーナーより詳しいですし、何より自分のタイミングで見れるのですっかりテレビを見なくなっていたりします。

www.soumu.go.jp

情報選択の時代という本をご紹介いただきましたが、その中で価値のある情報が重要になってくることが分かりました。先ほどの野球を例に、興味のあるジャンルはプロ野球系のSNSやyoutuber、メディアであればyahooのSportsnavi、読み物ならNumberといったある程度どこを見れば良いかが把握できているように思えます。

この状況の中で、新しいサービスやメディアを作り、知ってもらうことは大変なことであると感じました。情報に満たされている中で、選択してもらえる情報を提供できるか? 選択されるようになるには、デジタルマーケテイングの系譜を理解することを教えていただきました。

情報選択の時代
 

■主導権はユーザー側、マーケターの役割とは?

ユーザーに書き込んでもらった情報をコントロールできなくなってしまっている。コンテンツを作り、自らの読者を得ることが必要になっている。ただの新商品の紹介をしても読者はついてこない。役に立つ、お客様自体が能力を上げていくようなコンテンツを作られるかどうかが重要になってくる。そこにはファネルであれば売り手である企業のディシジョンプロセス、ペルソナやカスタマージャーニーでは買い手を理解することができます。その上でコンテンツを作る必要があると感じました。

お客様が欲している情報や検索行動など、自分の思い込みだけで作り上げるのではなく、現在持っている資産から分析することの重要性を教えてもらいました。5%制約しているとしたら、制約に至らなかった95%を分析しているかどうかやウェブサイトの状況などです。どうしても良い方を見てしまいがちなので気をつけようと思いました。

また、お客様の課題はヒアリングを通じて、またユーザー行動やニーズなど潜在的なものについては、自分自身の主観を磨くために学び続けることが大切だと改めて感じました。

最後にお客様に喜んでもらえるために考えることが大切だと思ったのが一番印象的でした。コンテンツ作りが場当たり的ではなく、今ある資産を調査し、何を求められているかを考える。お客様自身で楽しく学びたくなるようなものを見いだす。まさにマーケティングマインドセットだと感じました。大変気づきをいただいたウェビナーとなりました。